建設コンサルタント大手4社を比較してみた

2023年4月24日

サイト運営者/Consultant
Koyomi

コンサル経験を活かしたサービスをご提供しています(調査・分析/構想策定・企画立案支援/資格取得支援など)。また、ブログでコンサルノウハウや技術・業界情報も発信してます!
職歴:建設コンサル→総合系コンサル
資格:技術士(総合技術監理、建設)、PMP、応用情報技術者、TOE(交通工学研究会上級技術者)など

建設コンサルタントに転職、就職しようとしてる方で、給与、転勤、強みなど、わからないことが多いですよね。そこで、業界経験、転職エージェントから収集した情報より、大手4社(日本工営、パシフィックコンサルタンツ、建設技術研究所、オリエンタルコンサルタント)を年収、転勤(就業地)、強み3つの視点で比較・整理してみました。

大手の建設コンサルに転職、就職を考えている方には、有益な情報になると思うので、参考にしてみてください。

①年収

業界にいた経験、転職サイトの情報、転職エージェントからの情報を踏まえて、30代半ば(課長前)の時点の年収を比較してみました。


◎:建設技術研究所:900万〜1000万(残業、賞与、手当込み)

  • 大手の中では、最も水準が高いです
  • 転職サイトでも最大1000万で求人が出ています

○:パシフィックコンサルタンツ:800万〜1000万(残業、賞与、手当込み)

  • 大手の中でも次点で水準が高いです
  • 転職サイトでは最大900万で求人が出ています

○:オリエンタルコンサルタンツ:800万〜1000万(残業、賞与、手当込み)

  • パシフィックコンサルタントと同水準です
  • 転職サイトでは最大1000万で求人が出ています

▲:日本工営:750〜850万(残業、賞与、手当込み)

  • 大手の中では、若干水準が低いです。
  • 一昔前は、残業代は青天井だったのですが、残業上限が厳しくなってから年収は下がっていることが想定されます
  • 転職サイトでは最大900万で求人が出ています

②転勤(就業地)

大手の建設コンサルタントは全国に事業を展開しているため、異動は悩みのタネかと思います。最近は、優秀な社員確保のため、各社、勤務地限定制度などを導入しています。家族構成やライフステージを考慮してくれるので、しっかり成果を出していれば、制度がなくても勤務地を考慮してくれるケースが多いです。


○:建設技術研究所、オリエンタルコンサルタンツ日本工営

  • 勤務地限定制度ありますが、勤務地を限定した場合、基本給が減少します(低減率は各社異なりますが10%以上は下がると思います)
  • 建設技術研究所、オリエンタルコンサルタンツについては、単身赴任手当は不明ですが、日本工営では単身赴任手当、移動費手当が出るようです

▲:パシフィックコンサルタンツ

  • 勤務地限定制度がありません
  • 単身赴任手当は不明ですが、本拠地を登録し、それ以外の勤務には手当が出るようです

③強み

各社で強みが異なります。各社の強みとなっている部署(技術部門)は当然業績もいいので、賞与や人事的にも有利になります。一方、強みとなっていない部門で入ると待遇面のデメリットがありますが、幅広い業務に携われる、若いうちから主体的に仕事を回すことができるメリットがあります。


  • 日本工営:河川、防災など
  • パシフィックコンサルタンツ:道路、交通など
  • オリエンタルコンサルタンツ:道路、交通など
  • 建設技術研究所:河川など

④残業

大手4社で、残業水準はそこまで変わらないです。最近は残業が厳しく監視されるようになっているので、平均すると月40時間くらいが標準と思います。(定時が17時であれあば毎日19時まで)。少し前までは徹夜、土日出勤が横行していましたが、労働環境はかなり改善されています。

⑤その他

各社テレワークやWEB会議システムが導入されており、自宅での勤務やWEBでのクライアントとの会議でのが可能です。頻度としては、テレワークは週に数日程度、テレビ会議は7割程度といった感じです。移動時間が多い業界なので、うまく使うことで残業時間の減少が可能です(うまく使っている人は残業がかなり減っています)!

まとめ

いかがだったでしょうか?大手に転職予定の方は、技術士の取得が採用条件となっていること多いので、技術士の勉強法などの記事も参考にしてみてください!最後まで読んでいただきありがとうございました。