建設コンサルタントとは?仕事内容や待遇など

2023年4月24日

サイト運営者/Consultant
Koyomi

コンサル経験を活かしたサービスをご提供しています(調査・分析/構想策定・企画立案支援/資格取得支援など)。また、ブログでコンサルノウハウや技術・業界情報も発信してます!
職歴:建設コンサル→総合系コンサル
資格:技術士(総合技術監理、建設)、PMP、応用情報技術者、TOE(交通工学研究会上級技術者)など

コンサルタントにはいろいろあり、戦略、総系、ITなどがありますが、建設コンサルタントは、土木、建設系のサービスに特化したコンサルタントです。その中でも幅広い分野を手がけている会社を総合建設コンサルと呼んだりします。仕事内容、待遇などが見えにくいところも多いので、解説してみました。就職を考えている学生の方や、転職を考えている方は参考にしてみてください。

①仕事内容

主に土木、都市計画、交通計画、建築、IT、電気通信などの領域に関連する公共事業を対象に、国、県、市町村を相手にコンサルティングサービスを提供します。具体には、クライアントが実施するこれらの事業において、職員だけでの対応が難しい技術的な調査、分析、検討などを支援します。

例えば、ある自治体が道路や駅を作る場合、どこに作るべきか?どのような機能を持たせるべきか?などについて様々な観点から調査、分析、検討することで、クライアントを支援します。このような技術的難易度の高い仕事はプロポーザル業務として発注され、提案内容でコンペを行います。提案書を提出、クライアントにプレゼンし、最も技術点の高い会社が業務を受注することができます。業務例を以下のリンクに示しているので参考にしてみてください!

例)首都直下地震道路啓開計画

このコンペに参加するためには、技術士の資格が必要であるため、多くの会社では技術士資格の取得が管理職へのステップアップの条件にしています!

例)首都直下地震道路啓開計画

②待遇

待遇は会社によってそれぞれですが、大手建設コンサルタントの課長クラス(30代中盤程度)で900万程度なので、全業界の平均年収と比べるとかなり高い水準といえると思います。また、大手の場合は、全国、海外に事業を展開している会社が多いため、異動が必要になる場合が多いです。最近は働き方改革の観点から様々な制度が導入されているので、以下の記事を参考にしてみてください。

一方、海外勤務や単身赴任をする場合は、手当が出る場合が多ですし、勤務地は、本人の希望や家庭の事情を考慮してくれる会社が多いです。全員の希望を聞くことは会社的にも難しいので、希望を通すためには、実績、経験を残して会社に必要な人材になっておくことが必要です!

一般的には残業が多い業界と言われていますが、最近は残業時間の監視が厳しくなっていることもあり、ひと昔と比べるとかなり減少しています。

③必要となるスキル

クライアントをリードし、事業を推進していくことが求められますので、以下のようなスキルが求められます。また、技術士という国家資格がないとプロジェクトマネージャーとして認めてもらえないことから、資格の取得が必須となります。

資格取得者には、手当支給や仕事を全面的に任せてもらえるなど、かなり待遇が良くなります。また、30代でこの業界に転職する場合は、技術士取得を条件としている会社が多いです。


  1. コミュニケーション
  2. ドキュメンテーション
  3. ファシリテーション
  4. チームマネジメント
  5. データ処理、分析
  6. 課題設定・解決

④楽しさ

全国で事業を展開している場合は、会議や現地での調査で出張が伴いますので各地のうまいものを堪能できます。(出張を入れすぎると、作業時間が確保できずに大変になりますが。。。)また、国や自治体のビッグプロジェクトに参画することができるため、仕事のやりがいは大きいと思います。

また、大手は、積極的に海外に事業を展開しようとしているため、海外志望の方は活躍のフィールドが多いです。しかし、東南アジアやアフリカなどの発展途上国が多いので、先進国での勤務を希望している方は希望が通らない可能性があります。

海外志望の方は、TOEIC730以上が求められるので、入社、転職の際は、この水準を超えておくと早いうちに海外で勤務できる可能性が上がると思います!