技術士とは?資格の内容、メリットについて

2024年9月15日

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Koyomi

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職歴:建設コンサル→総合系コンサル
資格:技術士(総合技術監理、建設)、PMP、応用情報技術者、TOE(交通工学研究会上級技術者)など

技術士とは、弁護士、弁理士、医師、公認会計士に並ぶ、5大国家資格と言われています。ですが、他の資格に比べてマイナーなので、どのような資格でどのようなメリットがあるのかについて、理解している人は少ないと思います。そこで今回は技術士の概要とメリットについて、実際に資格を取得した経験を踏まえてご説明します!

建設コンサルタント、設計会社、調査会社などへの就職、転職を考えている方は、業務内容に関連する技術士取得者がいないと国や自治体から直接仕事を受注することができないため、会社に入った後で取得を求められるか、転職の条件になっていることが多いです。従って資格の内容やメリットについて理解した上で早めに準備しておくことをお勧めします!

①技術士の資格内容と試験内容

技術士とは、国によって科学技術に関する高度な知識と応用能力が認められた技術者で、科学技術に携わる技術者にとって最も権威のある国家資格と言われています。科学技術に関する21の技術部門で構成されており、一言に技術士と言っても、建設部門、総合技術監理部門、機械部門、経営工学など様々な分野があります。

資格試験は1次試験→2次試験→口頭試験があり、各試験に段階的に合格していかないと次の試験に進めません。。。2次試験の受験には実務経験が必要(4年の実務経験、大学院生の場合は2年)になるなどの制約があるため、受験するだけでもハードルの高い試験になります。

実際の試験内容も国家資格難易度ランキングでも偏差値70となっており、かなり難易度が高い試験であることがわかります(偏差値の基準が不明確な部分もあるので参考程度にご覧ください。)また、合格率は約10%、合格者平均年齢は40代前半というところからも難易度の高さがわかるかと思います。

国家試験難易度ランキングはこちら

技術士の合格率はこちら

試験内容は以下のようになっています。

①一次試験

  • 択一問題で基礎科目、適正科目、専門科目の3部構成となっており、各試験で50%以上の得点で合格となります(過去問は技術士会のサイトにアップされています
  • 一次試験には免除制度があり、大学などで 認定を受けている大学&学部を卒業していれば試験が免除されます

一次試験免除の認定を受けている大学&学部(JABEE認定プログラム)

②2次試験(一次試験と比べかなり難易度が高く、この試験を突破できないケースが多いです)

  • 必須と選択に分かれており、どちらも論文試験となります。合格基準は60%以上です(総合技術監理部門のみ一部選択問題です)。
  • 実務を想定して専門分野の知見、課題解決能力、マネジメント能力などが問われます

③口頭試験

  • 2次試験合格者のみが受験することができます
  • 2次試験の論文内容の詳細確認、技術者倫理の知見、マネジメント経験などについて口頭試験が行われます。ここまでくると合格率はかなり高いです。不合格になるケースは、試験官と言い合いになってしまったようなケースが多いようです。

上記の通り、技術士試験合格のためには準備をしっかり実施する必要があります。技術士資格合格を目指す方は、以下の記事も参考にしてみてください!

②技術士取得のメリット

メリットとして大きいのは以下の3点と思います。それぞれについてご説明します!

  • 給料アップ
  • プロジェクトでの立場の変化(仕事のやりがいの向上)
  • 転職でのアピール材料になる

給料アッ

難関資格だけあって、技術士を取得することで、手当を出してくれる会社が多いです。特に技術士がないと業務受注要件を満たせないような、建設コンサルタント、調査会社、設計会社などでは手当を支給してくれる確率が高いです。私が以前所属していた会社では、5000円/月✖️10年くらいでしたが、かなり少ない方で、5万/月以上支給する会社もあるようです。大手企業は比較的取得者数が多いので手当が少ないですが、中小企業になると手当が多くなる可能性が高いです(大手は基本給が高いので、年収ベースで考えると大手の方が高くなる可能性が高いです)。

また、管理職になるために技術士を必須としている会社もあり、技術士をとった後に管理職になることができれば、技術士手当に基本給UP、管理職手当が加わりさらに給料がアップすることが想定されます!

②プロジェクトの立場の変化

技術士を取得することで、公共機関からの発注業務で、契約上正式にプロジェクトマネージャ(管理技術者と呼ばれています)としてプロジェクトに関わることができます。プロジェクトのトップになるので、部下を率いて自分の采配で仕事を回すことができますので、仕事のやりがいが向上します!

③転職でのアピール材料となる

業務の受注に技術士が必要となる、建設コンサルタント、調査会社、設計会社などでは本資格の取得はかなりのアピールとなります。転職サイトに登録したところ全国の会社から声がかかるほどだったので、その効果は大きいと思います!(資格を取得していれば、全国どこでも仕事があり、かなりの高待遇で迎えてくれます!)

まとめ

いかがだったでしょうか?上記の理由から、エンジニア(特に土木、建設系)の方は、技術士取得をおすすめします!他にも関連する記事を書いているの覗いてみてください!

技術士技術士,資格

Posted by koyomi